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2008年7月16日 (水)

命名・がまちゃん

我が家に住み着いているらしい蛙、どうやらニホンヒキガエルのようです。図鑑を見ていたらそっくりでした。生物学的な同定をしていませんが、まあ、素人のやることですので、もっとおおざっぱにヒキガエルと言うことでも良いかなと。ヒキガエルの別の呼び名が「ガマ」なので、わたしは密かに「がまちゃん」と呼んでおります。

さて、このヒキガエルについて調べてみました。

このヒキガエル、水辺に卵を産んで普通のオタマジャクシになり、成体に変化していくわけですが、大人になる(子孫が残せるようになる)までに1~2年かかり、一般的には雄より雌の方が大きい。体長はおよそ17cm前後で比較的乾燥に強く、土の中に潜って冬眠をします。大きな成体の姿は、あの小さなオタマジャクシからは想像できません。生まれて成体になったヒキガエルは、生まれた水辺を覚えていて、子孫を残すときには生まれた水辺に戻るとも言われています。ツバメみたいですね(^_^)。ニホンヒキガエルの場合、天敵はヤマカガシだそうです。ヒキガエルは毒素を持っていますが、ヤマカガシには通用しないようです。性質は警戒心が強く、滅多に人前には出ません。餌は小型の昆虫やナメクジで、かなりの大食漢だそうです。生きたものしか食べません。従って、飼育する際は生き餌の調達が必要です。・・・・・大変そうだ。

ちなみに、このガマガエルとガマの油は全く関係ありません。がまちゃんの前に鏡を置いてもガマの油は取れませんのであしからず。

ですが、このヒキガエルの耳腺から出る毒素が生薬として利用されていると言うことは事実です。生薬になると蟾酥(せんそ)と呼ばれます。漢方の六神丸などに使用されています。蛙の毒だと侮ってはいけません。このヒキガエルの毒は、他の蛙に対しては非常に強力なようで、ヒキガエルと他の蛙を一緒に水槽に入れた場合、他の蛙が全滅するほどだとか。人間に対しても、毒液が皮膚に付いた場合、接触性皮膚炎を起こすので注意が必要です。口に入ったり毒液が皮膚に付いたりした場合はすぐ医師の診察を受けましょうね。

さて、そのヒキガエルの毒ですが、ブフォトキシンと呼ばれています。これは単一の物質を表しているものではなく、数種類が存在します。主なものは、ステロイド系・ブファリン(猛毒)、アミン系・ブフォニンです。これらは神経毒なので、幻覚を見たり、中枢神経系に作用して麻痺が出たりします。不思議なことに、これらの毒素は卵の時と成体になったときしか持ち合わせていません。

生薬として使用されるものは中国産ヒキガエル由来のもののようですが、強心作用、局所麻酔作用、抗炎症作用にすぐれています。しかし、蟾酥は毒物指定されているので一般では購入できません。局所麻酔作用、および強心作用についてはブファリンが最高レベルの効能を持ちます。

生薬とはいえ、素人がほいほい使用できるような代物ではないことは確かです。摂取しすぎると命を落とすことになりかねませんので注意が必要です。毒と薬は同じものですからねえ。

いろいろ毒素について書いてきましたが、ヒキガエルはおとなしい性格の上、警戒心が強いので特にいじめたり不用意にさわらない限りは心配することはありません。むしろ、農薬(殺虫剤)を使用していない庭の主にとっては、いろいろな虫を食べてくれるため益虫(?)でしょう。今日はがまちゃんに会えるかな?などと今日も庭を探してしまいます(笑)。

生薬に関する参考文献

生薬学概論  難波恒雄、津田喜典著 南江堂 1990年7月

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