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2007年12月19日 (水)

インフルエンザに関するゴカイ

今年もインフルエンザが流行っています。今年は、インフルエンザの予防接種はしているのですが、どうしても忘れられないエピソードがあります。

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以前いた職場でのこと。むちゃくちゃ忙しい時期にインフルエンザにかかり、医師から出勤を止められたためお休みしました。週が明け、医師の許可が出たので出勤してからの上司との会話。

上司「インフルエンザ?タミフル出たの?」

私「でません」

上司「それでインフルエンザなの?」

私「そういわれました。抗体検査は陰性でしたが家族がインフルエンザで全滅していたので。」

上司「その医者、ヤブじゃないの?」

私「・・・・・」

なんだその、「ずる休みした」「インフルエンザなんて嘘だ」なんていうオーラはっ

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ここで、誤解が2つほどあることにお気づきでしょうか。1つは「タミフルが処方されなければインフルエンザではない」もう一つは「抗体反応は感染してから即出るものだ」。とんでもありませんね。

1.「タミフルが処方されなければインフルエンザではない」

これについては、当時、タミフルがインフルエンザの「特効薬」として話題を呼んだだけで、もしタミフルが処方されなければインフルエンザではないとすると、逆に、「インフルエンザはタミフルでなければ治らない」ということも導き出されるわけです。そうすると、毎年、万単位の人たちがインフルエンザで命を落としてしまうと言うことになりかねませんね。

インフルエンザは基本的にウイルス性の感染症。別にタミフルでなくても治ります。

2.「抗体反応は感染してから即出るものだ」

んなあほな。抗原抗体反応は、体内に病原体(抗原)が進入してから体がそれに対抗するために作り出すもの(抗体)の2つで起きるものです。それ故に、発症してからあまり時間が経たない場合(早期に病院に行った場合)は感染していても抗体が検出されない場合が多いのです。そんなにすぐ抗体ができたら苦労しません。

ちなみに、噂のタミフルは発症後48時間以内に服用すると莫大な効果が得られますが、その時間では抗原抗体反応が起きていないこともあります。それゆえ、家族の誰かにインフルエンザ罹患者がいた場合は抗体が出なくてもインフルエンザと判断されることがあります。

まったく、偉い誤解をしてくれたものです。私に言わせれば、上のエピソードの上司の方がよほど「ヤブ」なんですけどねえ。

今はタミフルと異常行動の関連が指摘され、医療現場でも混乱が起こっているようですが、そのように話題になる前からタミフルの能書きには重篤な副作用としてきちんと記載されていました。そもそも、薬を乱用するのも考え物です。病原となりうるウイルスや細菌は私たち人間よりも遙かにライフサイクルが短く(世代交代は数時間で行われる)、それで駆逐できなければ薬剤に耐性を持つものが出ることは当然のこと。

自分たちでも、うがい手洗いなどの対策は徹底したいものです。エピソードの上司の対応など、はっきり言って論外ですよ~

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